2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ラブソング

人間は勝手にややこしい 人の迷路をたどるとやがて自分に着いた あなたはあなた わたしはわたしなのに 犬とか猫とか花も野菜も虫も微生物も こんがらがらず息して生きて終わるのに 人間なんてふわふわ気持ちが変わってうんざり だけど もし 月から帰還したと…

きょうの火は どうぞよろしくと首をたれ こちらこそと私も頭をさげる うなずきながら すべてをさしだす 木

枯れて 色が のこってる 水は もういらないの 枝をかついだりっちゃんは 欲しいもの わたしの欲しいものを よくごぞんじで ふたりそろいの花鳥風月 風流飛びこえ 風狂めざしていきましょか

「ムーミン谷の十一月」を 読んだ?

薄明の ぬかみそ混ぜて 冬の修羅

プレリュード いろはにほへど ちりぬるを

月下

なぜバッハ 切っ先乱れ 鬼踊る

終活的回顧録

葛飾区堀切小学校 三つ編みオマツのこと大好きで首っ玉つかんで放さない 秋田県立角館高校修学旅行 これを撮った哉さんはメタクシュに来て また来るよと約束したのに今は雲の上 東京芸術座研究生 メーデー参加 広島の芝居をやるので尾道視察 真夏の夜の夢 39…

感謝

ゆるゆると シャッキリ Mineoちゃん 50年も遊んでくれてる

稽古

同級生で ヴァイオリンをつくるひとは寡黙になった 震災で逃げまどったひとは雄弁になった わたしは ありったけ背をのばし ありったけ身をかがめ 沈黙と声の生成

微熱

遷移 羽いちまいのぬくもり 届くかな……

微熱

どうしても ほどけない謎がある ちょっときみの知恵を拝借 あたたかい……

ほんの一瞬 燃焼 焦がすほど 力なくても 天鵞絨の まるで 旅の一夜

ごぼうは そのまま ダイコンも にんじんも 皮ごとで そっと煮るの おおきな音は禁物 祈るような 吐息 影はゆらめき やっぱり こうでなくちゃ 愛も

どこ?

ここに 中間に メタクシュ。

熱情は

どこに? くりかえしの堆積に

息子の名は木歴と書いて コペル 君たちはどう生きるか を 彼は読まない 意地でも読まない 不登校のあの日々も 読まない 熱で寝こんだあの日 枕もとで聞かせた 太宰のグッドバイ 未完のサヨナラはなんてとんちんかん ふたりで大笑い 生のにがさ 死のあまさ 混…

とうふの角 渡鳥の弧 夕暮ココア つみあげた枯葉 きのうの手紙 おっと 20年まえのね 巻きつく風 もやの向こう 干柿の軒さき 橙色 ひかりも溶けて あとは 目をとじて描くだけ やわらかな 明日へ

ユトリロ

慟哭 風が吠える 屋根が飛ぶ 悲痛 鏡ゆがみ 声かすれ 頭 千々乱れ 胸 掻きみだれ あんな静かな絵を描いた

ここに薔薇 多喜二の薔薇を 笑いころげた一日でも 薔薇 枯れても薔薇を

寄りみち 虫の死がいを通りぬけ …… もどって 合掌 いそぎ足で 夜に滑りこむ 賢治さん こんばんは

言葉のはじに かすかな余韻を 鈴をふるような 手紙をかきたい

冬は みえないところの 熟成 悲劇も喜劇に。

山は雪 月光いろのひざし

Yの写真

「あえて抵抗しない」

窓をもつのは 幸福だ 気配は 降り立ち 対流の 夢じかん さあ 灯りをともそう

ピーちゃん わるい顔で いじわる? リンゴを抱きしめてるだけよ だいじょうぶ リンゴは つらい? 骨と皮の天使になって1ヶ月 だいじょうぶ ちゃんとご飯も食べて あの朝 メイプルパンケーキ食べて あれよあれよと逝ってしまったけど。 悲しみは 水分ね 干か…

きょうは 月のうらがわ あそびに来ませんか うっくつ くったく ぐずぐず ちゃんこ鍋

きょうも 何かに なろうとした 小さな擬態 明智くん きみに見つけてほしい 小五郎と呼べば 走りくる犬がほしい