2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧
[ この道を来てこの道を帰っていった人たち 桜がほころび始めた わたしはここにいる ずっといるからね
[ 玄関の外に花わさびがおいてある大家 さんだ 二本を水にさしてみた可憐で繊細で食べてはいけないような白だ
となりの中国人が かあさん、かあさんと呼ぶから出てみると 作った、食べてと餃子をくれた お返しに母さんはにを作ろうか悩んだ末にバナナケーキを焼いたかあさんと呼ばれたのは生まれてはじめて ときめくわ~
去年の暮れに 来年は大変なことになる 世界の経済が破綻する と 誰かが云った誰だ 顔も経歴も テレビから聞いた声だけで 覚えがない預言者とか経済の専門家ではない まるで野菜の高騰や明日の天気を告げるように あたりまえの声で静かに言った 空から降るか…
立ち去ったうちの1人から連絡があった私が朗読した漱石の夢十夜が気に入らず発端はそこであとはなにもかもこちらのやりくちが気にそまらず居なくなったいいやつだ だから反乱したとおもう無言におおきい山に 成れるか わたし むり………。
立て続けに人が消える二度と接触不能の絶交となる 本質的な話ができた関係だったのにと 口惜しく嘆くとわたしは本質的な話しは嫌いとミルテにぴしゃりとやられた。であるなら私と娘のうまい具合のこの日々はなんなのか暮らしの本質は濁らないってことかつま…
くちにいれるまえジャン-コクトーさんへ
櫓の声波ヲうつて腸氷ル夜やなみだ 芭蕉 驚かない?カタカナを小さく 涙をひらがなにしたり 書き直し書き直し 言葉が構図になって完成なんて斬新❗
月の影を浮かべたつもり
友だちができた 長い空白のむこうから
この光はどこから
見慣れた事物が とつぜん真新しい相貌をあらわす現場に探偵気取りで居合わせよう
均質な時間だが表情がちがう人も犬も人形も本も窓も 見つけたらオブラートに包んで送るね
ミルテが駐車でしくじったとなりの車を傷つけた最小の事故ではあるがうぬぼれウサギと泣き虫チキンが同居している彼女は飯も喉に通らないわたしの責任だから………とうつむく アベシンゾウくんに聞かせたい