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「あぁ、お前は頭の中が、いつでもごうごうと鳴るだろう。」

「はい、さやうでございます。時によりますと、しんしんと鳴ることもございます。」

「ふん、それは、風が頭の中の小さい小さいすき間を通る時だ。

 ごうごうといふのは、頭のなかの野原を翔けて行く時だ。

 よろしい、おい、軽石軟膏。」