中学の担任から電話があった
おもわず
32歳で父は死に わたし その倍の年齢になったのに
なにひとつできてません
父の無念にこたえられません
笑いながら私は云った
おれは嫌いだな そういう考え
そういえば…あれ あれはどうした?
と
話しはべつの方角に向かったが
正直な担任のストレートな一言は
ストンと胸に落ちた
父の無念をひきつぐ宿命のようなあいまいなストーリーを
パチリと閉じ えっ?ここで終わり?と期待をバッサリ斬れば
なんと清々しい風の吹きぬけることか
つまりは
父からの電話だったとおもう