2020-02-29 ■ 秋に片づけない倒木は冬に埋もれ 今また姿をあらわした 息絶えてるのだが しがみつく生物のまるでゆりかご 毎朝小さな墓参りに これをまたぐ私はいずれ 消滅 木はそれから何年もこのまま やがてゆっくりゆっくり解けて土にもどる みんなのたくさんの栄養 滋味の浸食 小さなお墓大きな記憶も 解け分けあい ある日あたりまえのような 再生の春 きっと たぶん どこかにいるわたしも それを見てる