2022-06-16 引越荷物 父や母の歴史を軽んじてはならないと思う 父の机 母のノート 白黒の笑顔の写真ながめていると高揚した気分が伝わってくる 父は文学と革命をこころざしとつぜん32の若さで死んだ母は古いしがらみを断ち切りモダンに生きて後半 頑固にぼけた 終わりよければすべて良しでいうならそうならなかったふたりのことはまっ 人生そんなもんだとあっさり受けいれたが 荷物の整理をすると残されたモノがよくみて 想像して もっと 近くでとざわめくから 目をとじて みていたら 暗闇に星がひかった 長かろうが短かろうが 途中途中の光りを軽んじてはいけないのだ 宇宙の次元で死者を想う