2020-01-01から1年間の記事一覧

櫓の声波ヲうつて腸氷ル夜やなみだ 芭蕉 驚かない?カタカナを小さく 涙をひらがなにしたり 書き直し書き直し 言葉が構図になって完成なんて斬新❗

月の影を浮かべたつもり

友だちができた 長い空白のむこうから

この光はどこから

見慣れた事物が とつぜん真新しい相貌をあらわす現場に探偵気取りで居合わせよう

均質な時間だが表情がちがう人も犬も人形も本も窓も 見つけたらオブラートに包んで送るね

ミルテが駐車でしくじったとなりの車を傷つけた最小の事故ではあるがうぬぼれウサギと泣き虫チキンが同居している彼女は飯も喉に通らないわたしの責任だから………とうつむく アベシンゾウくんに聞かせたい

便り

桜の写真が届くこちらは吹雪いたり雷で嚇かされたりの一日だったから 夢のような 甘い風が吹き上げてきた

お彼岸

ずいぶん前につくった器を並べてみたときどき無性に轆轤をけとばしたくなるがもうすこし待とう なにに熱を向けるかこれもタイミング

朝から奮起して大掃除をした へんなものがいっぱい出てきたが 選別してるとアウシュビッツとかの光景になり 棄てることができない そんなこんなで疲れ果て ホコリにまみれた万華鏡で遊んだ

「ムーミン谷の11月」を抱える猫のハムレット To be or not to be 答えはそこにあるね

青い時間のほんのわずかなひととき

朝から雪かき春の雪は重いなあ となりの貸家に灯りがついた 中国の農村青年が今年も来るか来てほしいなあ

秋に片づけない倒木は冬に埋もれ 今また姿をあらわした 息絶えてるのだが しがみつく生物のまるでゆりかご 毎朝小さな墓参りに これをまたぐ私はいずれ 消滅 木はそれから何年もこのまま やがてゆっくりゆっくり解けて土にもどる みんなのたくさんの栄養 滋…

たいせつなものはおなかのあたり あたたかくてまるくて だいじにかかえてるけど わけてあげるよ だきあげてごらん

Jazz

友人の きょうは命日 むこうもこっちもペロリと嘘つくから なにがほんとで どっちが正しいと 最後までもめたりしたが いまは 手をのばし きみの影としっかり 握手したい

Mirute 気合の入ったノーメイクで行ってきます 緊張して寝れないかと思いきや10時に爆睡😴 Eriko 兄が便所をつまらせました いま あふれてるとこ キミはがんばれ

坐骨神経痛がなおった 闊歩しよう

決戦

試験に落ちても 莫大な借金かかえても いいよ どの道にも つきあうよ

溶けない

列車の そちらとこちらの席で 言葉なく たがいに見ていた目 季節はいつだったのか 乗客の喧騒と 車輪の徐々に止まる音 駅 わたし ひとり降りた それっきりのこと いろいろあってね と だれかに言いたい 凍てつく記憶の 窓花

立て続けに人形を手放した きのうのさよなら きょうのさよなら 地平に あたらしい朝

アリス

まわりの人間が どこか遠くへいく 旅というより旅行らしいが 海をこえ飛ぶ予定にも 羨ましい気持ちが うごかない わたしは 年中クリスマスの部屋で あいかわらず のびたりちぢんだりしてる

もうすぐ 景色が変わる 春のはじまりは 苦手

いつも オスのポーはメスのパー子のパンチをくらっている が パー子をポーが叩いてるのを さっき目撃 おどろき 娘にメールしたら やりよるな〜と感嘆した いくじなしポーの反撃は ドラマでいえば後半の逆襲編 目が離せない

共存

なんども云うが チワワのペコと猫のパー子は仲がわるい 顔をみれば唸りまくり吠えまくり おなじ部屋にいることができないでいた なのにだ どうして となりで寝てるのか ダイキライが消えたわけではないのだが ネコは眠りこけ イヌは虚空をみてる

燃えるゴミ出し 一輪車を押せば 途中の牧草地 キツネの足あと トットコ スットコはずんで 羽のような青

休みになると 賢治は盛岡の学校から花巻の実家まで歩いた その道十里 わらぞうりに着物 ぼろぼろに疲れ倒れるように帰った 月も雲もとろけるような伝説

閉鎖した牛舎からゾロゾロやってきた子猫軍団の総領 前足で地面を叩き ピーピーうろたえるチビ達の先頭でシャーシャー唸った おまえは強いね 勇敢だね 悩ましい横顔は ハムレットだ ところがそれから3年 ハムレットは ときにテーブルから落ち お腹タプタプた…

アスパラ菜を買う 春近し 花に近づく黒足 食べないでよ

冬の暖

あちこち布をぶら下げてる あやしいなあ くぐりぬけ登場する猫も人も 乱歩のあしおと